昇降口で靴に履き替えて、駐輪場で荷物をしばる間も、晃佑とうちの間には微妙な距離があった。 うちがなんとか詰めようとしても、すぐに離れちゃう。 テニスコートに着くまで、それは変わらなかった。 「じゃ、ここで」 「あぁ。……オレはひなをずっと応援してるから」 「うん、ありがとう」 応援してるから、かぁ。 やっぱ様子が変なのは気のせいかな。 「柳川ーっ!はやくはやくー!」 「はーい!」 多分気のせいだ。 晃佑が離れていかないか心配で敏感になってるだけ。 大丈夫。きっと大丈夫……