強引彼氏×鈍感彼女

なんやかんやと忙しい入学から落ち着き始めた頃――――――――――…

ガラッ

茉莉ちゃん、ちょっとい?

『は、はい?』

目の前には見たこともないような男子。

((涼那!あれだれ?))
(知らないよ?とりあえず、話聞いてきたら?)
((う、うん!...))

そして私の手を掴んでグイッとひっぱり歩き出した。


急にごめん。俺、茉莉ちゃんのこと入学式のときからずっと好きだったんだ...!
だから、俺と付き合って?

『急にゆわれても…わ、わたしあなたとはじめてしゃべったよね?今…、』

え!茉莉ちゃん入学式のとき後ろ向いて笑ってくれたじゃん。付き合って?

『わ、わたしずっと前見てたよ?』

そんなんどーでもいいから。
返事は?

『ご、ごめんなさい...』

そんなの聞いてないんだけど?
付き合ってってゆってるんだから、はい、だろ?

急に雰囲気が変わり口調が荒くなってくる男子。

『う、うぅ、でも...』
自然と涙目になる。

しばらくうつむいているといきなり視界を奪われる。

え…?

〖こいつ、俺んだから。〗

そして視界が明るくなったと思ったら前に走り出す大きい背中。
その手には私の手があった。
さっきの人とは違う。強引だけど優しく包むような手。

私の心臓はなぜかドキドキと脈を打っていた。