君の涙を拭うのは



琉月side


「このコップ可愛い〜♪
あ!このタオルも!これも〜〜♡♡」


このお店の物はどれも可愛くて
全部欲しくなっちゃう!

豊を連れて来た事があるけど
趣味が合わなくて一人で来るんだよね。

可愛い物だけどジャンル?が違うみたい。


「女の子は難しいですねぇ♪」


『本当だね。』


「ほぇ!?」


後ろから声を掛けられ、飛び上がる。


『あ、ビックリした?』


「れ、怜央くん!
もう!心臓飛び出るかと思ったよ!」


『大袈裟だな(笑)
ネックレス買えたし、行こっか。』


「あ、代金…!」


財布を取り出そうとすると、止められた。


『これは俺が買いたくて買ったから。』


「気にしなくて良い」と私の手を引く
怜央くんの手はどこかぎこちない。

一歩先を歩く彼を見ると耳が赤い気がした。


琉月sideEND