君の涙を拭うのは



琉月side


店に入った途端、他の女性客や店員さん迄もが
怜央くんを一点に見詰める。

でも、そんな事をお構い無しに
怜央くんは私のネックレスを選んでくれている。


「うわぁ〜!すっごいイケメン!!」

「あの子、彼女かな!良いなぁ……。」


ヒソヒソと声が聞こえた。


こ、これって彼カノと思われてる!?


直で言われた訳では無いけど、
イケメンと言われるのは怜央くんだけ。

その隣には私しか居ない。


「…………/////♪」


彼女じゃないけど、
一人舞い上がってニヤけてしまった。