君の涙を拭うのは



「男の子ってやっぱり居づらい…?
ごめんね、出よっか!!」


俺が嫌がってると思ったのか
店から出ようとする琉月ちゃん。


『待って、折角のデートなんだからさ。
俺に選ばせてよ。』


柄にもない事を言ってしまった。
言って少し恥ずかしくなって顔を背ける。


「うんッ!!」


でも、君が嬉しそうに笑うから良しとしよう。