ザワザワと行き交う人を目で追う。


本来なら絶対街なんか来ない。
俺は人が群がる所が嫌いなんだ。

でも、今は違う。
今日はなんたって琉月ちゃんとデートだから。


「怜央くん!」


『琉月…なんで、お前らが居るんだよ……。』


「何よ、来ちゃ悪い訳?」


「偶然会ったんやねんなぁ〜♪」


「ごめん、城凪くん。
隠れて見てたのを二人に見つかっちゃった…。」


なんで、蝶舞は隠れて見ようと思ったんだよ!!


「怜央くん、ごめんね…。」


琉月ちゃんがションボリして謝っている。


『…二人でって話だったのにな。
まぁ、放課後とは違う事も出来るし遊ぶか。

それに可愛いから許す。』


制服じゃない琉月ちゃんの私服。


ミニスカで目のやり場に困る。
それでも足を見てしまうのは男の性なのです。