君の涙を拭うのは

『まぁ、永とは見てる時間が違うから。』


些細な事でも見てたいって思う。
……俺って意外と重いな。


｢だって♪琉月、良かったねぇ〜？？｣


ニヤニヤしながら蝶舞が琉月を弄(いじ)る。


でも、永に告られても気付かなかったんだ。
こんなのスルーされるに決まって…あれ？


『琉月ちゃん？』


｢〜〜〜〜〜ｯ////////｣


俺が予想していた反応と違って、
琉月ちゃんの顔は真っ赤っかだった。