君の涙を拭うのは



「お待たせ〜。
なして琉月ちゃんのケーキ食べとんのや!」


待ってねぇし、関係ねぇーだろ。


『琉月ちゃんがくれたんだよ。』


「琉月ちゃんは優しいなぁ。
そんならどれか選びぃ〜♪」


永のプレートを見ると五つケーキが乗っていた。
しかも、全部チョコ。


『琉月ちゃんはチョコ駄目なんだよ。』


だから、俺が食ってんだろーが。


「うん…永くん…ごめんね?」


「そ、そうなん?
気付かんくて悪かったなぁ…。」


「はい、失格〜!!ケーキのセンスなし!
チョコだけとかありえないでしょ。」


永が居るおかげで豊に暴言を吐かれない。
良い盾が出来た(笑)