君の涙を拭うのは



「琉月ちゃんは俺の隣な♪」


『馬鹿言え、女子は三人で座って。』


「アンタ、タラシよりタラシね。
気持ち悪い。」


「豊ちゃん、キッツー!
俺はガラスのハートやねん……。
親切にしてや?」


「そんなもん私が粉々にしてやるわ。」


俺より「タラシ」って言われてやんの。
ラッキー!


『もっと言ってやれ、豊。』


「まだアンタの方がマシだわ。」


お、褒められた。


豊の俺に対する株が永によって上がった。