君の涙を拭うのは



正直、私はこの色が大っ嫌い。
小さい頃苛められたから。

でも、染めたら負けを認めるみたいで
意地でも染めなかった。


「私は蝶舞!
前の席だから気軽に声掛けて♪」


「わ、私は琉月だよ!
蝶舞ちゃんって呼んでも良いかな?」


可愛いーーーー!!
この仕草見たらハート射抜かれるって!


「もっちろん!」


友達が出来た嬉しさでテンションが高くなる。

そして、横目である人物の反応を確認。


琉月に手を出させないからね!


城凪くんに声を掛けて断られたブリっ子が
恨めしそうに琉月を見ていた。


私が友達を守るんだ!


そう思いながら琉月と話に花を咲かせた。


蝶舞sideEND