君の涙を拭うのは



「永くんって面白いね!」

「標準語話せんの?」


周りから質問攻めを受ける永。


「俺の喋り方にはノーコメントやでぇ〜?
オトンは普通に標準語やけん、
オカンが関西弁で育ててもーたんよ。

せやから混じったんや!」


混じるもんなのか?


「永くんって面白い人だね(笑)」


『そうだな、でも…。』


気に入らないな、直感的に。


「そんで、琉月ちゃん♪」


「何?永くん。」


「俺と付きおーてや♪♪」


『……は?』


目の前で琉月ちゃんが告られた。