君の涙を拭うのは



琉月side


「豊…?」


苺ミルクを飲まない豊を見つめる。


「琉月…ごめん。」


「え?なんで謝るの!?」


いきなり謝られて困惑する。


「今迄、他の奴らから遠ざけて。」


「なーんだ!そんな事??
私、これっぽっちも気にしてないよ♪

でも、少しは友達増やしたいな!
豊ともクラス別々だし(泣)」


『だってさ、豊も友達作れよ?』


「うっさいな。
てかさ、なんで呼び捨てにしてんのよ!」


『さっき「ちゃん付けすんな!」って
言ったのはどこの誰?

嫌なら豊ちゃ〜んって呼ぶけど。』


「〜〜〜ッ!豊で良い!
言っとくけど認めた訳じゃないからね!?」


楽しそうに?喧嘩する二人を見て、
安心と共に胸に引っ掛ける想いがしたけど
笑って話を聞いていた。


琉月sideEND