君の涙を拭うのは



「ここが理科室であっちが音楽室。」


ガヤガヤと騒ぐ声で案内の声が聞こえない。


「聞こえないねぇ…。」


『見えないじゃなくて?』


「怜央くん、酷い!
そんな事言われたら気にしちゃうじゃん!」


『冗談、冗談(笑)』


案外、早くに話せる様になった。

ここでアイツが来な…「琉月ーーー!!!」

噂をすれば来たよ。


「豊!そっちも見回り?」


「そんな事より何もされなかった?
ちょっと!「近付くな」って言ったでしょ!?」


そして、俺は絡まれると。