君の涙を拭うのは



豊side


「えぇ〜。

君達はスポーツ推薦で入学した訳なんだが、
成績が悪くても良いという
考えは持たないように!!」


長ったるい説明をイライラしながら聞く。


琉月は無事なのか、それだけが気掛かり。


「早く終われよ…。」


タラシと琉月を同じ空間に居させたくない!


人は早く終われと思う程
時間が経過するのが遅く感じる。

この学園の歴史を長々と話す教師を
睨む事しか出来なかった。


豊sideEND