君の涙を拭うのは



「蝶舞ちゃんはあの二人を応援しとったな。
俺の気持ち知ってて。」


「ッ!!」


「ショックやったでぇ〜…。

んで、思ったんや。
豊ちゃんまで同じ想いせんでええって。」


確かに菅原くんが
琉月を好きだって事は知ってた。


「けど、二人が付き合ったのは
両想いだったからじゃない!」


「それは、結果論やな〜?

男は平気なフリ出来るけど、女の子は正直や。
気持ち抑え込むんも限界やろ。」


菅原くんの言葉に何も言えなくなる。


二人を見る時の豊が酷く悲しそうだったから。


蝶舞sideEND