君の涙を拭うのは



「…鼻血出てんのに糖分取る方が
駄目なんじゃない?」


下を向いてストローを穴に刺す。


『他クラスの女子に渡された中から
適当に取ったらそれだった。』


「さっき「好きなんだろ?」って言ったのは
なんでですかねぇー?」


『バレたか(笑)

それしか好きそうなの無かったから
ありがたく飲めよ。』


言われなくても飲むに決まってるじゃない。


吸うと苺ミルク香りと甘さが一気に
口の中を占領する。


「うん、やっぱ美味しい!」


『よくそんなの飲めるな。
パッケージ見てるだけで胃もたれしそう…。』


軟弱。
まぁ、男子がこれ飲んでたら引くか。