君の涙を拭うのは



「もっと優しく出来ない訳!?」


『鼻血ん時は下向くな。
皆そうしがちだけど、駄目なんだからな。』


「そうじゃなくて…あー……もう良いわ。」


反論する気が失せた。


『で、何をボーッとしてたんだ?
バスケ最中に豊らしくもねぇ。』


「別に…関係ないでしょ。」


アンタの事考えてたなんて言えないし、
言いたくもないんだから。

こう思っちゃう所が可愛くないんだろうね。


ヒヤッ!


「冷た!何!!??」


『ん、好きなんだろ?』


手渡されたのは大好きな苺ミルク。