これは、夢じゃないよな。
琉月が俺に抱き着いてんだよな……?


「嬉しい……。」


可愛過ぎる!


お返しに俺も抱き締める。


『あ、今思ったけどさ。
かぐや姫だったら琉月から離れてくな。

俺から琉月が離れるって可能性も…。』


「ない!ないもん!!」


ギューっと更に力を込める琉月に
愛しさが込み上げる。


なんで、こんなに可愛いんだ?
俺に琉月って勿体ない気がする。


『じゃあ、俺らでその物語を塗り替えよ。』


「うん!」


この時の俺はそんな事を笑いながら話してた。

でも、もしこの先の事が分かっていたら
俺は同じ様に笑って言えたんだろうか。

琉月を笑顔に出来る言葉を言えただろうか。