『……どうしよっか。』


琉月の家の玄関で空模様を眺めて、
ため息をこぼす。


「これじゃあ…傘さしても濡れちゃうね。
怜央は既に濡れちゃってるし……。」


うーん…と二人で考え込む。


仕方ない、今日は帰るか。


「えっと…怜央さえ良ければなんだけど。」


『ん?』


「私の部屋で…ってあれ?
へ、変な意味じゃないからね/////」


……琉月、それは男に「襲ってくれ」って
言ってるのと同じなんだぞ?


『分かってるよ。
じゃあ、おじゃましようかな。』


それでも受け流す俺はヘタレだろーか。


「あ、親は居ないからのんびりしてね♪」


『え゙!?』


……頑張れ、俺。


階段を登りながら
理性を保つように暗示をかけた。