『あー……そうしたいのは山々なんだけど。
中学最後の大会で足、やってんだよ。
ブチッとな??』
ジェスチャーで足の靭帯を切る真似をする。
「嘘…だろ?
それなのにあんなに動けるもんなのか!?」
『完治はしてっけど、
本格的な試合になると長期戦は避けられない。
俺の足じゃ出場出来ねぇし、
この高校の推薦は貰えなかっただろーな。』
あん時は凹んだな。
それだけバスケ好きだったし。
『だから、俺の分までバスケ頑張れよ。』
ポンと瑛樹の肩を叩き、その横を通り過ぎる。
俺も、お前と組みたかったよ。
誘ってくれてありがとな。



