君の涙を拭うのは



琉月side


「アンタ…何考えてんの?」


周りに聞こえない位の声で話す美華ちゃん。

その顔は戸惑ってる様にも見える。


「えっとね、話してみたくて。」


内心ドキドキしながらも
自分の気持ちを打ち明ける。


「……馬鹿じゃないの?
あんな事されて話し掛けるなんて。」


やっぱり、私っておかしいのかな?
怜央達にも呆れられてたもんなぁ…。


「美華ちゃんの気持ちを無視なんて出来ない!」


そう言うと美華ちゃんは一瞬驚き、


「変なの!」


おかしそうに笑った。


琉月sideEND