君の涙を拭うのは



『あのな?
アイツは俺が振り向かないからこんな事をした。

その彼女が友達になるとか無理だろ。』


「お、俺はダチちゃうんか!?」


『お前はダチになってからだろーが!

琉月とアイツはダチじゃねぇーだろ!?
こっからどうやってなるんだよ!』


なんで、永は喜んでるんだ!


「あんなに冷たくあしらっとったのに
怜央はダチと思ってくれてたんか♪」


「菅原くん…単純だね〜。」


『とにかく、それは却下。
また同じ事が起こったら心臓止まる。』


あの悲鳴を聞いた時、どんだけ焦ったか。
永がこの場所を知らなかったら琉月は…。