君の涙を拭うのは



琉月side


「美華ちゃん…からね?
「話がある」って言われてついて行ったの。

本当は断ろうとしたんだけど、怖くて…。」


断れない雰囲気を醸し出してたから。


「それでここに来て。

後からさっきの人達が入って来て、
美華ちゃんが「ヤっちゃって。」って…。」


私の言葉を聞いて皆の顔が引き攣った。


「な、何もされてないからね!?
その前に皆が助けてくれたし!!!」


『良かった…永、ありがとうな。
お前が居なかったら見付けられなかった。』


「せやろ〜?」


もし、皆が助けに来てくれなかったら
私は今頃どうなっていたんだろう。