君の涙を拭うのは



「怜央に同感、この屑共が。
今度琉月の目の前に現れたら消すから。」


…俺はそこまで言ってないぞ。


「ほな、お帰んなさい!
次は無い事…よーく覚えておいてな……??」


「「「すみませんでしたーーー!!!!」」」


脱兎の如くだな。


余程怖かったのか足音が物凄い勢いで遠のく。


「なんや、弱っちいな〜?」


『そりゃあ、その顔で睨まれたらな。』


「どーゆう事やねん!!」


『まぁ、それはどうでも良いとして。
琉月ちゃん…何かされた?』


本当はこんな事聞にくいけど、
聞きたいと思う俺は最低だろうか。