君の涙を拭うのは



「よ、良かったぁ…。」


『琉月ちゃん!』


ヘナヘナと床に座り込んだ琉月ちゃん。


「怜央くん…殴っちゃうかと思ったよ。」


自分の方が怖い思いをしたのに
あんな奴の心配をしているなんて…。


『優し過ぎだろ…。』


ガァーン!


「はいはい、君達少し待ってね?」


「コソコソ逃げようとするなんて小虫ね。
さっきの女との関係を聞かせて貰う。」


「今時の女ん子はパワフルやんなー!
男の出番無しってありえへん!!」


蝶舞が一人、豊が二人を取り押さえていた。