「み、か…ちゃん?」
「ヤっちゃって」って何を…?
「気安く下の名前で呼ばないでくれるぅ~?
美華はね?怜央くんに呼ばれたいんだぁ♪」
「怜央くん…は私の彼氏だもん!」
「だからぁ~…。
その怜央くんと別れて貰う為にこの人達に
協力して貰うんだから・ね♡」
ガッ!!
「イヤッ!!」
三人の男子が私を床に押え付ける。
「ヤっちゃって」の意味が分かって、
小刻みに身体が震え出す。
「あれれぇ〜?
さっき迄の威勢はどこに行ったの?
今頃になって怖くなったぁ??」
涙を流す私を見て、高らかに笑う美華ちゃん。
その顔はおとぎ話に出て来る悪魔みたいだった。
琉月sideEND