君の涙を拭うのは



『あ、俺日直だった。』


すっかり忘れてた。


「じゃあ、待ってるね?一緒に帰ろ!」


ヤバい…可愛い。
でも、可愛過ぎると心配になる。


「怜央、顔がキモいで。」


『おい、こら…最近ディスってんな。』


「ええやんか!ぷーんだ!!」


え、お前の方がキモいぞ。


「……何よ「ぷーん」って…ウザ〜。」


「ゆ、豊ちゃん!?
いつからそこに居ったん!!??」


「今よ。」


あれから豊は俺の事をタラシじゃなく、
怜央と呼び始めた。

永は超タラシからタラシに昇格したらしい。