君の涙を拭うのは



永side


不意に感じた重みに少し驚いた。


「ゆ、豊ちゃん!?」


「…何よ、背中借りてんじゃない。」


まさかこうなるとは思わへんかった!


「私は、琉月が幸せなら嬉しい。
中学の時に周りから遠ざけてたんだよね。

だから…背中押さなくてどーすんのよ。」


「…そーやったんか。」


豊ちゃんは自分よりも
琉月ちゃんを優先するんやな。