君の涙を拭うのは



「れ、怜央くんだぁ〜!」


思わず名前で呼んでしまった。


『俺の名前知ってるんだ?
あ、さっきの代表挨拶か。』


恥ずかしそうに笑う彼の笑顔に目が離せない。


カッコ良い…女子が騒ぐのも頷ける!


代表挨拶で前に立った
彼は遠目でしか見えなかったけど、

今はこんなにも距離が近い。


艶のある黒髪、瞳も黒い宝石みたいに綺麗…。


そして、


「高い〜…。」


『ん?身長の事??』


私の頭二つ、三つはあるんじゃないかな。

世の中に完璧な人って居るんだと思った。


琉月sideEND