君の涙を拭うのは



「心配なんかいらない。

琉月と怜央が両想いだったのは
誰が見ても分かってたし。」


私は一時の感情と友達。

「どちらを選ぶ?」と聞かれたら
迷わず友達を選ぶ。


「ふ〜ん…ええ子なんやなぁ。」


「何それ。」


「俺は琉月ちゃん一筋や!
せやけど今だけやったら胸貸すで!?」


「私的にそれは琉月一途とは言えない。」


後ろでうーん…っと考え込む声が聞こえる。


「でも、背中借りるわ。」


私の体重を後ろに預けた。


豊sideEND