君の涙を拭うのは



「愛しの琉月ちゃんがこっち見てるでぇ〜。」


『んあ?』


なんだよ…人が気持ち良く寝てたのに。


「何してんのや!ちゃんプリントせんかい!!」


『んなのとっくに終わった。
で?俺の琉月ちゃんがどうしたって??』


「惚気んなや!
俺はガラスのハートが砕け散ったんやで!?」


あー…うっとおしい……。


「怜央くん!」


『あぁ、琉月ちゃん。』


俺の癒しが…「これ見て!!!」


『……ん?』


目の前には琉月ちゃんのスマホ。

見ると、果たし状と書かれていた。