君の涙を拭うのは



『悪ぃ悪ぃ(笑)』


「ほんなら、
なしてそーなったか聞かしてくれへん?」


永の顔が引き攣ってんな。
抜け駆けされた事に怒ってんのが丸わかりだ。


『お前ら撒いた後に告って、叶った。』


「ご、ごめんね?
二人でって約束だったから…。

あ!でも、皆と遊ぶのも楽しいよ!?」


「んもぉ〜♪
琉月は気にしなくて良いの!
ハラハラしたけど上手くいって良かった!!」


蝶舞が俺にウィンクする。


『蝶舞、協力ありがとな。』


蝶舞が居なかったら、
豊と永は探し回っていただろうし。


「いえいえ♪」


想いを伝えられたのも蝶舞のおかげだ。