君の涙を拭うのは



「おは…え!?ちょっとあれ!!」

「嘘ー!」

「私の怜央くんがぁ〜(涙)」


誓ってお前らのじゃないよ。


「怜央くんってモテる……。」


『あれ、ヤキモチ?』


確かに小さい頃から周りには女が群がってた。

興味なくてほっといたら
女には「クール!」って逆に燃えられて、
男には「調子に乗ってる」とか言われたっけな。


「で、でも!怜央くんの彼女は私だもん…!!」


『その通り。
琉月ちゃんも他の男に近付かないでね?』


「近付かないよ!」


『近寄って来る奴からは逃げてね?』


「に、逃げるの??」


『気付いてないみたいだから言っとくけど、
男子の中で狙われてたよ。』


永もそうだったし。