君の涙を拭うのは



琉月side


"……好きだ。"

"俺、琉月ちゃんが好きなんだ。"

"俺の…彼女になって。"


え、これは夢……?

後ろから抱き締められて「好き」って言われて?

彼女って…?


『……琉月ちゃん。』


「え!?は、はい!!」


抱き締める力が弱まり、怜央くんに向き直る。


「れ、おくん?」


怜央くんは悲しそうな顔をしていた。