目を覚ます。
そうだ、ここは圭介の家だ。
圭介の家に入るや否や、食後だったためか、ソファ寝てしまったのである。
起きよう、が、ここで違和感。
手首と肘が不器用にマフラーで縛られてある。全く身動きせず、肘も縛られてあるため曲げられない。
「おはよう、紗奈」
圭介の声だ。自分がドMってことを彼に教えたことはない。なんとなくこういう場面を小説やドラマで羨ましく思っていたが、まさか本当に拘束されるとは思ってなかった。
「離して!!解いて!!」
本当は離しても解いてもほしくない。むしろもっと縛ってほしい。いつものツンデレのツンが出ている。
「相変わらずツンツンだな。デレが見当たらない。」
そして、圭介は急にキスをし始めた。