スーツの王子様~episodeZERO~

そんなこんなでやっと終わった入学式

明日からの学校生活に不安を抱いていた。

まぁ。それもそうだ。
入学そうそう、クラスで一番人気のあると言われている山中雄輔君に話しかけられたから。

別に私は好みのタイプでもないし
カッコイイとも思わない。

その彼に助けてもらって優しい人だとは思ったけれど、絶対にキュンってした訳じゃない。

その後の女子の目線が
痛くて痛くて仕方なかった。

目立たず3年間やって行こうと思ったのに
入学そうそう目立ってどうする?

はぁ、ため息しか出ないよ

友達無しの3年間はきついよな…
はぁぁぁ。

私1人しかいない広いリビングに
私の大きなため息だけがきこえた。