スーツの王子様~episodeZERO~

「 響月ちゃん。迎えに来たよ。」


山中雄輔はニヤっと口角をあげて
私に囁いた。


私は震えが止まらなかった。


「 何でここにいるの?…警察…警察に捕まったんじゃないの?」


私は恐る恐る聞いた。
でも、帰ってきた返事は
予想していたものだった。


「 えぇ。そんなのバレてないに決まってるじゃん。僕頭良いから証拠とか何も残してないんだよ〜。」


頭の中では逃げろ逃げろって
出てるけど、
体が動かない。



山中雄輔がスマホを見た瞬間…

私は今だと思った。