この血の匂いがして


ホコリっぽくて、


薄気味悪い


この部屋から出たかった。


「 ねぇ、出してよ。早くここから出しなさいよ!!!」



山中雄輔が出してくれるはずもなく



死体の欠片を黒い袋に入れて


笑いながら

どっかにいってしまった。


私は出たくて出たくて仕方無くて


馬鹿な頭でめいいっぱい脱出策を考えた。


幸い山中雄輔は急いでいたせいか
鍵は空いていため

脱出は簡単だった。