「………い。」
ん…?誰かの声が聞こえる…
「………ーい。」
ゆらゆらと、波の中を漂っているような心地よい感覚。
「…おーい。」
あれ?
なんだか思ってたよりも少し低い声。
って、この声ってまさか……!!
「おーい起きろよ、れいな。」
思い当たる人物が1人しかいなくて、重いまぶたを持ち上げる。
一瞬、眩しさに目を細めた。
もう一度、ゆっくりと目を開いていく。
「おはよ、れーな。」
軽く微笑んだ相沢くん…
の、整った顔が目の前にあった。
「……っ?!?!」
ガタッと、机にうつ伏せていた状態から勢いよく起き上がる。
すると 相沢くんは、
「れいなの可愛い寝顔、じーっくり見させてもらったから。…ごちそうさまでした。」
そう言って ニッコリと笑う。
「な、か、かわ…?!」
頬が赤く染まっていく。

