チュンチュンチュンチュン……

 
『んっ……もう朝か……』

 
 小鳥の鳴き声で起きるのが
 日課になってしまった私、
 一ノ瀬 小春 今日から中学生です!

  
『小春ー?起きてるー?』


 そう言ってベランダから出てきたのは
 隣の家の住民、鈴木 春斗です。



『なんで、春斗来てるの』


 寝起きの顔をみられたのが嫌な私は
 ムスッとした態度になってしまった。


『なんだよー、小春。俺が来たのが嫌だったのかあ?』


 
 来るってなにも、早すぎるでしょ。


『春斗……まだ、6時だよ?もうちょい寝かして~』


 そう言って私は
 またベッドにダイブした。


『ほらほら、ダメでしょ!』


 春斗は布団を片付け始めた。


『春斗、お母さんみたい。笑』


 なんか、母性本能が出てるような……



『お母さん?何でだよ!』


 春斗がビックリしたように言う。


『だってぇぇえ……ねぇ、もうちょい寝かしてお母さぁぁん……』


 私は泣きじゃくる子供の真似をした。


『はいはい、小春ちゃんダメでちゅよー。起きなさい!』



『はーーーーい。』



 そう言って、ご飯と
 したくを済ませた私と春斗は
 一緒に学校に行くことになりました。