地味男の秘密

「家どこ?」

「は?なんで」

「あ?送るっつーの」

「い、いい、いい!」

「1人のときになんかあったらどーすんだよ、ぼけ」


なんだよ
口悪くて生意気なくせにこういうとこなんでしっかりしてんの
なんか優しいし

…最後に言われたのは聞こえないことにしてあげるけど



「あっち…」

家の方向を指さすとまた手を繋がれてゆっくりと進む

「なんか本当にカップルみたい」

「ばーか、そう見えるようにしてんだろ」

「…そっか」

なんか変だ
変だよ、私…

なんでこんな心臓の音はやくなってんの…




「雅」

「ん?」

「誰かつけてきてる」

「…っええ?!」

「っばか、静かに!こっちが気付いたってばれんだろ」