突然声がかかった。 ビックリして体が跳ね上がる。 と、同時に。 「えっ……。……あ」 「うわっ!!」 ぐらり、と視界が反転した。屋上から体が放り出される。 落ちる、と思った。 けど、その瞬間後ろから腕を強く引っ張られて私は倒れ込んだ。なにか暖かいものの上に。