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「ひーなーたーちゃん!」
気がつくと、目の前にドアップで人の顔が映っていた。
「わっ……」
ビックリして後ろに飛び退く。
驚きながら目をパチパチさせていると、ここが学校という事を認識する。
さっきのは夢、か。随分と懐かしい夢をみたな。
次に、私の机の前にしゃがみこんでいる女の子に視線を映した。どうやら、さっきのドアップの人はこの人らしい。
「眠り深すぎー」
「あ、ごめんなさい……」
ぷぅ、と頬を膨らます女の子に、わけも分からず謝る。ずっと起こしてくれていたのかな。
それにしても、人形みたいに可愛らしい女の子だなぁ。
でも、この顔どこかで見た事がある気が……。