中学三年生の冬休みに入って1週間、私はアメリカに旅立った。 と言っても、一週間だけ向こうにいるおば夫婦の家でお世話になるだけだった。 親よりも、私自身よりも、周りの親戚や祖母がしつこく心配の電話をよこしたので、私はサポートの人をつけて飛行機に搭乗することになった。 大丈夫なのにな。と母はその電話がかかってくる度に呟いた。 そんなことは私自身が一番思っていた。