それから数日たって、今日は響が卒業式で家族が集まった。

「望お兄ちゃん、斗輝お兄ちゃんがお風呂だって」

「うん、今、行くよ」

花が呼びにきてくれた。

「なぁ、花」

「なぁに?」

「ずっと恵の宿題、教えてくれてたんだってな」

「うん。頭いいんだよ・・・恵ちゃん」

「仕事大変か?」

「うん、でも、大丈夫だよ。介護士の仕事も慣れてきたから・・・。

私がいなきゃ、桜さんと別れなくて「いや、俺は花に救われたんだよ。気にしなくていいからな」」