お花見があった日。

「親父ちょっといいか」

まだ、兄貴達が飲んでるし、家の中は女だらけ。

「あぁ、部屋に行こうか」

響と俺の部屋に向かった。

「今日、お祝いもらった。それで、お袋と話した」

「うん、桜はなんて言ってた。」

「お袋の方の婆ちゃん達も会いたがってるって。

でも、俺等、覚えてないって・・・」

「うん」

「いつ会いに来てくれるって言うから自分や吹雪の気持ちは言った。」

「うん」

「それに、恵も1人で会いに行くのは嫌がってるって」

「えぇ、言ったのか?」

頷くから『それで』と言った。

「だから、俺や吹雪が一緒がいいみたいに言って、だから、まだ会う日が決まらない事も」

「うん」