「そうだろうなぁ。小さい時しか会ってないんだ。

俺達もあっちの家には行ってないもんな。

敷居が高いんだよ・・・俺達にとっては・・・。

それに、車いすには不便だろ・・・この家は。

なぁ、もういいんじゃないのか?

桜は桜の人生を歩んでいけば・・・」

「パパァ・・・っ・・・」

溢れる涙が止まらず、泣き続けた。

「もう、自由になればいい・・・桜」

パパが言うように未練を残しても辛いだけ。

「うん、わかった」

もう、子供達の事も気にせず、前に進むって決めたのだった。