『でもこれは、勉と幹の肩身なんだから・・・受け取れねぇよ』

そんなやり取りをしてると―――

「竜、ありがたく受けとっておけ。

別の方法を後で考えよう・・・いいな。

それで、迅の親達も私共の知り合いでして、縁があるので、寄付をさせていただきたい。」

お父さんが伝えると―――

『お気持ちだけでありがとうございます。

竜を宜しくお願いします』

頭を下げられて、一応、帰ることにした。

施設長の部屋を出ると、夕食の時間のようで、食堂は賑やかだった。