話すのを止めると、また話し出した。

「治療室から病室を移動したとき、少女と母親に会い、今の社長が会わせたんです。

そしたら、坊ちゃんが心を開き、変わったんです。

それから、毎日、奥さんと少女は通われました。

リハビリだって、今の状況になるのに相当苦労されました。

坊ちゃんの事では、会長夫婦は心配されてました。

体外受精の時も相談は受けました・・・実は。

でも、坊ちゃんが望まれたなら見守るようにいいました。

会長夫婦は2人の結婚も難色はありましたし、今はすべてが、裏目です。