いつものように、婆ちゃんの家に迎えに行くと様子が可笑しい。

「帰りに、永遠と竜、マンションに寄れ」

「はい」

「親父、何かあったのか」

俺達が言えば・・・。

「帰ってからだ」

不機嫌な斗輝さん。

『彩音、何か知ってる?』って訊ねても『知らない』という。

永遠兄もまりかねぇさんに訊いても同じ。

夕食を食べて、向かった実家。

「まりかちゃんは、休んでていい。それ以外は座れ」

悪阻を気にしてだろう。